Joseph Phelps Insignia
代表銘柄 インシグニアは、ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズが1974年に生んだ、カリフォルニアで最初の独自の名前を持つボルドー・スタイルの赤です。品種名ではなく、その年の最良のロットをブレンドすることを品質の基準にした一本。ナパ・ヴァレー各地の自社畑のぶどうを、新しいフレンチオーク樽で長く熟成させます。
- カベルネ主体
- 複数の畑のブレンド
- 豊かな果実味
- 長期熟成型
この記事の目次
どんなワインか
インシグニアは、ナパ・ヴァレーのジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズを代表する赤ワインです。公式によれば、創業者ジョー・フェルプスが1974年に送り出した、カリフォルニアで最初の「独自の名前を持つボルドー・スタイルのブレンド」でした。
当時のカリフォルニアでは、カベルネ・ソーヴィニヨンなど品種名をラベルに掲げるのが一般的でした。インシグニアはそれとは違い、その年の最良のロットをひとつに組み合わせることを品質の決め手にしたワインです。公式は、この考え方が当時は画期的で、ほかのナパの有力な生産者もすぐに取り入れたと振り返っています。ナパに広がった「プロプライエタリー・ブレンド(独自名のブレンド)」の先がけと言える一本です。
畑と造り
ぶどうはナパ・ヴァレー各地の自社畑から選びます。2022年の公式発表によれば、ラザフォードのバンカ・ドラダ、オーク・ノールのヨントヴィル、スタッグス・リープのラス・ロカスとバルボザ、スースコル、セント・ヘレナのホーム・ランチの畑のぶどうが使われました。土壌や気候の違う畑を組み合わせることで、ひとつの畑だけでは出せない奥行きを狙う造りです。
2022年の品種構成は、カベルネ・ソーヴィニヨン92%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・フラン2%、マルベック2%。収穫は9月9日から10月5日にかけて行われ、発酵後に新しいフレンチオーク樽100%で24ヶ月熟成しました。比率は年によって変わります。
ワイナリーは1973年に最初のヴィンテージを造り、翌1974年の収穫に間に合うよう醸造所を建てました。いまは11の自社畑で525エーカーのぶどうを育てています。2022年には、LVMHのワイン・スピリッツ部門モエ・ヘネシーが、ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズを傘下に加えると発表しました。
飲み頃と楽しみ方
若いうちは果実もタンニンも力強いので、開ける1〜2時間前に抜栓するか、デキャンタで空気に触れさせると香りが開きやすくなります。16〜18℃前後で、ボルドー型の大きなグラスに注ぐのが目安です。熟成のポテンシャルが高いとされ、セラーで寝かせて変化を楽しむ人も多いワインです。
ムートンとモンダヴィの合弁で生まれたオーパス・ワンと同じく、ボルドーの考え方をナパに持ち込んだ一本として飲み比べると、ナパのブレンドの個性が見えてきます(第12講 カリフォルニア完全編)。
ジョセフ・フェルプス インシグニアの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ジョセフ・フェルプス インシグニアの
ヴィンテージ
| 2022 | 収穫は9月9日〜10月5日。カベルネ・ソーヴィニヨン92%で、新樽100%のフレンチオークで24ヶ月熟成。2025年9月に世界同時発売(公式の発表) |
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ジョセフ・フェルプス インシグニアの
ワイン情報
| 名称 | ジョセフ・フェルプス インシグニアJoseph Phelps Insignia |
| 生産者 | ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズ |
| 位置づけ | 代表銘柄 |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | アメリカ/カリフォルニア/ナパ・ヴァレー |
| 原産地呼称 | ナパ・ヴァレー |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン、マルベック |
| 初ヴィンテージ | 1974年。カリフォルニアで最初の独自名のボルドー・スタイル・ブレンド |
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| 品種構成(2022年) | カベルネ・ソーヴィニヨン92%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・フラン2%、マルベック2%(年によって変わる) |
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| 畑(2022年) | バンカ・ドラダ(ラザフォード)、ヨントヴィル(オーク・ノール)、ラス・ロカスとバルボザ(スタッグス・リープ)、スースコル(ナパ・ヴァレー)、ホーム・ランチ(セント・ヘレナ) |
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| 熟成(2022年) | 新しいフレンチオーク樽100%で24ヶ月 |
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| ワイナリー | 1973年に初ヴィンテージ。本拠はセント・ヘレナのホーム・ランチ。11の自社畑で525エーカーのぶどうを栽培 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後 |
| グラス | ボルドー型の大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 若いうちはデキャンタで空気に触れさせると開きやすい。長い熟成にも向くと評される |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「インシグニア」という名前にはどんな意味がありますか?
公式によれば、その年に手に入る最良のロットを表す名前として選ばれました。品種名をラベルに掲げるのが一般的だった時代に、ブレンドそのものを品質の決め手にするという考えを示したもので、当時としては画期的だったと説明されています。
毎年同じ畑のぶどうで造られていますか?
ナパ・ヴァレー各地の自社畑から、その年に最もよいロットを選んでブレンドします。2022年はラザフォード、オーク・ノール、スタッグス・リープ、セント・ヘレナなどの畑のぶどうが使われました。品種構成も年によって変わります。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部