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ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

自園自醸ワイン紫波

shiwa / 創業 2005年
産地
岩手県紫波郡紫波町
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ
代表銘柄
紫波メルロー・紫波リースリングリオン
どんなワイナリー?

自園自醸ワイン紫波は、岩手県紫波郡紫波町にあるワイナリーのブランド名で、製造販売は株式会社紫波フルーツパークです。「自分たちの育てた葡萄でワインをつくりたい」という町の葡萄栽培農家の想いから生まれ、2005年に醸造を開始しました。町内の農家が育てた葡萄(自社栽培を含む)を町内のワイナリーで醸造する「自園自醸」を掲げています。直売所は9:00〜17:00で、工場見学と試飲は無料(有料の試飲もあり)です。

この記事の目次

葡萄農家が株主のワイナリー

自園自醸ワイン紫波があるのは、盛岡市の南に位置する岩手県紫波町。国道396号線沿いの「道の駅紫波」の奥に、ぶどう畑に囲まれた醸造所と直売所があります。製造販売を担うのは株式会社紫波フルーツパーク。出資しているのは紫波町、株式会社紫波まちづくり企画、岩手中央農業協同組合、そして葡萄栽培農家です。公式サイトは、栽培農家自身が株主となることで、農家が「自分たちのワイナリー」という意識を持ち、研修や情報交換に励んでいると説明しています。

始まりは、長く葡萄を育ててきた町の農家の「自分たちの育てた葡萄でワインをつくりたい」という想いでした。ラベルに描かれた波のロゴは、ワインの揺らめきであると同時に、漢字の「人」が三つ並んで手を取り合う姿でもあります。客と造り手と葡萄生産者が手をつなぎ、次の世代へワイン文化を受け継ぐという意味を込めたものだそうです。

年表でたどる20年

公式サイトの会社沿革から、主な出来事を拾います。

  • 2003年4月 ── 有限会社紫波フルーツパーク設立
  • 2004年4月 ── 行政・有識者・ブドウ栽培農家とともに「紫波町自園自醸ワイン開発研究会」を設立
  • 2005年10月 ── 果実酒製造免許(期限付)を取得し、ワイン製造を開始
  • 2006年 ── 株式会社へ。紫波フルーツパーク農園にワイン専用ブドウを植栽(20a)。9月に町内限定で販売開始
  • 2007年 ── 栽培農家と「自園自醸ワインぶどう栽培研究会」を設立。一部町外への販売を開始
  • 2008年 ── 岩手県内を中心に本格販売。農園にワイン専用ブドウを植栽(130a)
  • 2010年 ── ブランド名を「紫波自醸ワイン」から「自園自醸ワイン紫波」へ
  • 2013年 ── 農園にワイン専用ブドウを植栽(70a)
  • 2015年8月 ── 瓶内二次発酵のスパークリングワインを発売

農家とつくる研究会を先に立ち上げ、自社の農園も少しずつ広げてきた順番に、「良いワインは良い葡萄から」という基本がそのまま表れています。

北上川の東 ── 畑と品種

葡萄が育つのは、北上川をはさんで町の東側にある東部地区(長岡・赤沢・佐比内)です。公式サイトによれば、北国らしい冷涼な気候で、寒暖差が適度にあり、年間降水量は1,000mm程度と比較的少ない地域。土は非火山灰性の粘土質が多く、深いところには古生代の粘板岩、蛇紋岩、花こう岩が広がっています。公式サイトは、ここから果実味とミネラル感にあふれ、エレガントで余韻の長いワインが生まれると紹介しています。

創業当初から打ち出してきたのは、町内産のワイン専用品種です。公式サイトが名前を挙げるのはメルロー、リースリング・リオン、ケルナー、マスカット・ベーリーA。ウェブショップにはシャルドネ、カベルネ・フラン、ツヴァイゲルトレーベ、リースリングの名を冠したワインも並びます。畑の面積や農家の数は、公式サイトでは確認できませんでした。

主な銘柄

公式ウェブショップ(2026年11月1日確認、税込)から、シリーズごとに主なワインを挙げます。価格は参考です。

  • カラーラベル(辛口) ── 『紫波メルロー』『紫波リースリングリオン』(中辛)『紫波メルローロゼ』、各1,980円
  • 紫波プレミアム ── 『紫波プレミアム メルロー2022』『紫波プレミアム リースリングリオン2022』、各2,497円
  • ドメーヌ紫波 ── 『ドメーヌ紫波モンドブリエ2025』『ドメーヌ紫波リースリング2025』、各3,960円
  • 紫波スパークリング ── 『紫波スパークリング2017 シャルドネ』3,850円、『紫波スパークリング ロゼ 2019』3,696円
  • 樽熟成 ── 『ツヴァイゲルトレーベ樽熟成2019』5,170円、『カベルネフラン樽熟成2021』3,850円、『マスカットベーリーA樽熟成2019』3,520円、『シャルドネ樽熟成2020』3,289円
  • 紫波フルーレ(甘口) ── ルージュ・ブラン・ロゼ、各1,694円

このほか『カーブ紫波』『レプリゼント紫波』『紫波育ち』などのシリーズや、『リースリングリオン オレンジ 2024』(2,530円)もあります。直売所ではワイナリー限定や数量限定の特別醸造ワインも扱っていて、売り切れ次第終了です。

訪ねる ── 無料の見学と、予約制のワインツーリズム

公式サイトによれば、直売所は9:00〜17:00、休みは年末年始のみで、土日・祝日も開いています。入館料・試飲・ワイン工場見学は無料。工場は見学通路から誰でも自由に見られ、パネル展示でワインができるまでを追えます。秋から冬は醸造、春から夏は瓶詰めの作業が見られるかもしれないとのことですが、土日・祝日は工場が休みです。団体で見学する場合は事前に予約します。直売所のテイスティングコーナーでは、無料の試飲と1杯100円の有料試飲が用意されています。20歳未満の人と、運転する予定の人は試飲できません。

もう一歩踏み込みたいなら、「紫波ワインツーリズム」があります。スタッフがワイナリーと自社葡萄園を案内するツアーで、開催は土・日・火曜(年末年始を除く)の10:00から約1時間。ワイナリー見学、葡萄畑の見学、ワイングラスでのテイスティングがそれぞれ約20分で、料金は1人1,100円。直売所でその日に使える500円分の商品券が付きます。定員10名、開催日の14日前までに電話(019-676-5301)かメールフォームで予約する完全予約制で、キャンセル料の規定もあります。畑は歩いて回るので、歩きやすい靴で。

アクセスは、JR東北本線の紫波中央駅からタクシーで約15分。車なら東北自動車道の紫波ICから東へ約20分で、「道の駅紫波」の駐車場から奥の道を約200m進むと、直売所と工場見学の入口があります。大型バスも入れます。条件は変わることがあるので、出かける前に公式サイトで確かめてください(2026年11月1日に確認)。

岩手のワインの中で

岩手のワインといえば、花巻市大迫町で1962年から続くエーデルワインや、山ぶどうを生かす葛巻町のくずまきワインが知られています。自園自醸ワイン紫波は、町と農協と葡萄農家が出資し、町内の葡萄を町内で醸すという、農家の側から立ち上がった造り手です。岩手の産地全体は第80講 岩手完全編で、日本ワインの定義は用語:日本ワインとはで、ワイナリーの回り方は第51講 ワイナリー訪問とワインツーリズム完全編でまとめています。

自園自醸ワイン紫波のよくある質問

自園自醸ワイン紫波はどんなワイナリー?
岩手県紫波町にあるワイナリーのブランドで、製造販売は株式会社紫波フルーツパークです。公式サイトによれば、町の葡萄栽培農家の「自分たちの育てた葡萄でワインをつくりたい」という想いから生まれ、2005年に醸造を始めました。出資団体は紫波町、株式会社紫波まちづくり企画、岩手中央農業協同組合、葡萄栽培農家などで、栽培農家自身が株主になっています。
「自園自醸」とはどういう意味?
紫波町で栽培した葡萄(自社栽培を含む)を使うことを「自園」、紫波町内のワイナリーで醸造することを「自醸」と呼び、合わせて「自園自醸」としています。公式サイトでは、この紫波の土地を感じるワイン造りを目指すスタイルとして掲げています。
見学や試飲は無料?予約は要る?
公式サイトによれば、入館料・試飲・ワイン工場見学は無料で、工場は見学通路から自由に見られます。団体の場合は事前予約が必要です。直売所のテイスティングコーナーでは無料の試飲のほか、1杯100円の有料試飲もあります。土日・祝日は工場が休みなので、醸造や瓶詰めの作業を見たい場合は平日に行くのがよいでしょう。
「紫波ワインツーリズム」とは?
スタッフがワイナリーと自社葡萄園を案内する予約制のツアーです。公式サイトによれば、土・日・火曜(年末年始を除く)の10:00開始で約1時間、料金は1人1,100円(税込)。ワイナリー見学約20分、葡萄畑の見学約20分、テイスティング約20分の行程で、直売所で当日使える500円分の商品券が付きます。定員は10名までで、開催日の14日前までに電話かメールフォームで申し込みます。
営業時間と休みは?
直売所は9:00〜17:00、休業日は年末年始のみで、土日・祝日も営業しています(2026年11月1日に公式サイトで確認)。ウェブショップの発送業務は土日・祝日と年末年始が休みです。
どんなワインがある?
公式ウェブショップには、辛口の「紫波メルロー」「紫波リースリングリオン」「紫波メルローロゼ」(各1,980円)、上位の「紫波プレミアム」、甘口の「紫波フルーレ」、「ドメーヌ紫波」のモンドブリエやリースリング、瓶内二次発酵の「紫波スパークリング」、樽熟成のツヴァイゲルトレーベやカベルネフランなどが並びます(2026年11月1日確認、税込)。
電車で行ける?
JR東北本線の紫波中央駅からタクシーで約15分です。盛岡駅から紫波中央駅までは約20分。車なら東北自動車道の紫波ICから東へ約20分で、国道396号線沿いの「道の駅紫波」の奥、約200mのところに直売所と工場見学の入口があります。

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最終更新: 2026-11-01 / 編集: Vinotier編集部