単一畑 リースリング リート・シュット スマラクトは、ヴァッハウのクノールが、デュルンシュタインの畑シュットのリースリングで造る辛口の白です。シュットは、沢が運んだ砂や石が積もってできた扇状地の畑で、ヴィネア・ヴァッハウは難しい年にも最高の質をもたらす畑と説明しています。
この記事の目次
どんなワインか
リースリング リート・シュット スマラクトは、オーストリアのドナウ川沿い、ヴァッハウ地方のクノールが、畑シュットのリースリングで造る辛口の白です。クノールの公式サイト(knoll.at)は、生産者団体ヴィネア・ヴァッハウの蔵の紹介ページへ案内しており、そこでは、ヴァッハウを高品質の産地として印象づけた点で、クノールほど大きな役割を果たした蔵はほとんどない、と紹介されています。
瓶詰めは1950年代から。聖ウルバンを描いたバロック調のラベルは1962年に初めて使われ、「オーストリアで最も有名なラベル」とも書かれています。畑は16haで、ケラーベルク、ロイベンベルク、プファッフェンベルク、そして何よりシュットが、蔵のリースリングとグリューナー・フェルトリーナーを支えているとされます。
畑と造り
シュットは、デュルンシュタインとウンターロイベンの境にある、3.48haの南向きの畑です。ヴィネア・ヴァッハウの資料によると、標高は208〜225m、傾斜は平均9%で、一部がテラスになっています。名前は畑の地質の成り立ちを指すとされ、メンタール沢が大雨のたびに砂や石、岩を押し出してできた扇状地の上にあります。土は深い片麻岩の風化物で、細かい土が少ないため水はけがよく、難しい年にも高い質のぶどうが採れる畑と説明されています。
スマラクトは、ぶどうを長く樹に残して造る、アルコール12.5%以上の最も力強い区分です。樽の風味をつけない辛口で、熟成の伸びしろが大きいとヴィネア・ヴァッハウは説明しています。
飲み頃と楽しみ方
ヴィネア・ヴァッハウは、クノールのワインを澄んで精密、ミネラル感があり骨格のしっかりしたものとし、何年、何十年もたってから本領を発揮することが多いと書いています。若いうちに開けるなら、冷やしすぎずに中ぶりのグラスで。近くのデュルンシュタインの畑で造るF.X.ピヒラー ケラーベルクと飲み比べると、土の違いが感じ取れるかもしれません。オーストリアの産地は第24講 オーストリア完全編で学べます。
※生産量・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
クノール リースリング リート・シュット スマラクトの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
クノール リースリング リート・シュット スマラクトの
ワイン情報
| 名称 | クノール リースリング リート・シュット スマラクトWeingut Knoll Riesling Ried Schütt Smaragd |
| 生産者 | クノール(ヴァイングート・エメリッヒ・クノール) |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | 白 |
| 国・地域 | オーストリア/ヴァッハウ(デュルンシュタイン/ウンターロイベン) |
| 原産地呼称 | ヴァッハウ |
| 格付け | ヴィネア・ヴァッハウの「スマラクト」(アルコール12.5%以上の、最も力強い辛口の区分) |
| 主な品種 | リースリング |
| 畑 | リート・シュット(デュルンシュタイン/ウンターロイベン)。3.48ha、標高208〜225m、南向き。傾斜は平均9%・最大49%で、一部がテラス |
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| 土壌 | メンタール沢の出口にできた扇状地。深い片麻岩の風化物で、細かい土が少なく水はけがよい。片麻岩のテラスの畑より砂や石が多く、非常に深い |
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| 文献の記録 | ヴィネア・ヴァッハウの資料では、最初の記録を1289年とする記述と1309年とする記述があり、食い違っている。いずれも13〜14世紀初めにさかのぼる |
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| スマラクトの決まり | ヴィネア・ヴァッハウの登録商標で会員だけが使える。ぶどうを長く樹に残し、アルコール12.5%以上、辛口で樽の風味をつけない白 |
| 飲み頃の温度 | 10〜12℃前後(一般的な辛口リースリングの目安) |
| グラス | 白ワイン用の中ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | ヴィネア・ヴァッハウは、クノールのワインは何年、何十年もたってから本領を発揮することが多いと説明している |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「スマラクト」とは何ですか?
ヴァッハウの生産者団体ヴィネア・ヴァッハウが定める3つのスタイルのうち、最も力強い区分です。ぶどうを長く樹に残して造る、アルコール12.5%以上の辛口の白で、樽の風味はつけません。名前は、石積みの段々畑にすむエメラルド色のトカゲに由来します。
蔵にはほかにどんなリースリングがありますか?
ヴィネア・ヴァッハウの紹介によると、シュットのほか、ロイベンベルク、ケラーベルク、プファッフェンベルクといった畑のリースリングを造っています。2000年からは、特に選んだぶどうで造る「ヴィノテークフュルング」のリースリングもほぼ毎年出しています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-23 / 編集: Vinotier編集部